手書きカルテ時代

当院は電子カルテです。雇われ院長時代はほとんど手書きでした。一日ほとんど書いている感じで、ペンだこもかなりのものがありました。それから時間がたち、もう若手の医者なんか、手書きカルテを知らないのかもしれません。脳波みたいな字を書く先生、読めない以前にそもそも何語で書いてあるのかわからない先生、字が小さすぎて何を書いてるんだかわからない先生、字は大きいけど暗号並みに解読不能な先生(暗号と同様、出現頻度の高い字から推測して解読します)。いろいろいたものです。そして、そのカルテだか落書き帳だかわからないものを読めるのが看護師さんの経験値を示すものになっていた時代がありました。時代は流れるものですな。もっとも、精神科はまだ手書きの文書も多く、けっこうな割合で「読めねぇんだよ!」という趣旨の電話がかかってきます。こちらは一生懸命書いていますが、そんな字しか書けないのです。