正論

世の中には、正しいからと言って、それを聞いた人が誰も幸せにならない話があります。「上司のバカ野郎」と言ったとして、聞く側の期待する答としては「そうだね。あいつは本当にダメだね」とか「あの人の分まであなたがやってあげて本当にえらい」とかです。これを「いや、上司側も管理上しかたがないんでしょ」とか「あなたにも改善すべきところがある」とかいうのは、本当の話かもしれませんが、聞いていて誰も愉快になりません。
最近は情報発信がお手軽なせいか、この「意味のない正論」が世にはびこっているような気がします。正しくても幸せにならない話には近づかないほうが賢明です。