統合失調症(2)

統合失調症と言って何が連想されるか。大体の人は幻覚や妄想と答えるかと思います。それはそれで正しいですが、病気の一面しかとらえていません。幻覚はたいていが幻聴で、自分の悪口です。幻聴どうしが会話していることもありますし、自分の考えが声となって聞こえてくることもあります。一方、妄想は被害妄想です。町中の人が自分を監視している。巨大組織が自分を狙っている。食べ物に有害物質が混ぜられている。自分のうわさがインターネットで流れている。自分の考えていることが漏れて伝わってしまっている。
こういう症状があれば、耐えられないこともありますから、興奮することもあります。病院に来るのは、たいていこうなった時期です。
これらを「陽性症状」といいます。陽性の名のごとく、派手な症状です。これらは薬がよく効きます。