気の持ちよう
心の病は気の持ちようだという意見がいまだにあります。私はこの意見が嫌いです。それはなぜかと言えば、支配する側や権力を持つ側など、要は「えらい側」にとって都合のいい理論だからです。なんでも気の持ちようなら、起こったことは弱者のせいで、治療や救済する必要がありません。そして、精神力に無限の力を仮定すれば、なんでも気の持ちようになります。しかし、実際には精神力には限界があります。誰もが強い心を持っているわけではないのです。
「気の持ちよう」は強者の論理です。近づかないようにしましょう。