アリとキリギリス

アリとキリギリスという話があります。夏に楽しく遊び暮らしたキリギリスは、冬の今の時期に飢えて死んでしまう。コツコツやっていたアリが報われるというお話です。
一般論としては、アリのほうが正解である場合が多いでしょう。しかし、アリの身になってみると、キリギリスが夏に楽しんでいたようなことを何一つ知らないまま、冬になって「やっぱりアリでよかった」と安堵するとは思えません。アリは、キリギリスのような遊びを知らないで年をとったことを後悔するに違いないと思います。キリギリス的にその場の楽しみをうまくやりながら、将来をアリ的に見据えるのが理想ですが、なかなかうまくいかないものです。