クリニックの未来

おかげさまで当院は開業1年半を迎え、多くの患者さんに支えてもらっています。何とかやっておりますが、10年後20年後を考えるとあんまり未来は明るくないなあと思います。町の本屋がアマゾンに負け、町の魚屋八百屋がイ〇ンに負けたように、医療サービスを小売りするんだったら、大規模かつ長時間営業のところや、ネット直販に勝てるはずがないからです。
近い将来、ネット診療がますます流行るでしょう(当院は対応予定はありません)。すると、抜け目のない人ほど身を削って休日夜間にやるようになり、平日昼間のクリニックは淘汰されます。病院やクリニックにいくのは検査の時だけになります。精神科は検査なんかあまりないので、結局スカイプなんかで済まされるようになる気がします。
すると、生き残るのは大病院と、イ〇ンなんかにくっついているクリニックモールということになります。イ〇ンと同じく夜22時ぐらいまでやっています。イ〇ン内科、イ〇ン整形、イ〇ン小児科などが並んで、そこを健康診断のようにぐるぐる回るシステムになります。健康診断の医者なんか気にならないように、そこの医者もイ〇ンの一員ですから、誰も気にしません。医者は孤独に開店の10時から閉店22時まで働きながら、患者さんに早くしろよと言われるだけです。もちろん、一番いい場所には巨大ドラッグストアと保険屋さんが陣取っています。イ〇ン精神科はモールの片隅でほとんどの客をネットにとられ、イ〇ンの社員に「先生、もっと頑張ってもらわないとクビですよ」と言われるようになる。そんな未来が予想されます。