コンプレックス

コンプレックスにとらわれてそこから動けない人が多いように感じます。あと10キロ痩せていたら。もう少しいい会社に転職できたら。もっと話し上手になれたらなどなどです。しかし、これらに手を付けるのはちょっと待ったほうがいいでしょう。一度コンプレックスに目が行ってしまうと、今の不幸のすべてをコンプレックスで説明して、それが解決されない限り永久に抜け出せないという、極端な論法に陥りがちだからです。論法が極端なので、目標設定も極端になり、とうてい実現できないような、はるかかなたの目標を設定して挫折し、かえってコンプレックスが増えて、自信を失ってしまうことになりがちです。それは、あまりにさびしいことです。
だとすれば、コンプレックスのことはひとまず保留しておいて、得意な方面を伸ばしてみるほうが現実的です。欠点のない人間なんかいません。長所をいつくしんだほうが楽です。