ある古本2
今度は、全文暗号で書かれた古本にチャレンジしてみました。下のように書いてあります。よくこんな本を出版したものだと思います。
解読としては、トランプの記号は52個ですから、ちょうど50音を当てただろうと仮定します。ついで、頻度の多い文字を探します。クラブの8です。日本語で一番頻度の高い文字は濁点ですから、ここに濁点(゛)を仮定します。ダイヤの3は段落末にあり、文末の「。」を仮定します。すると、ハート3→クラブ8→ダイヤ3の並びが何か所かあり、これは日本語の配列からしてハート3が「た」ではないかと推測できます。これで「だ」が決まりました。
2行目に着目します。3文字目から5文字目は「だ。」で、以下、だ→クラブA→゛ となります。これは「だが」となるのが自然で、クラブAは「か」です。
こんどは2行目終わりから3行目頭を見ると、が→ハート6→だ→スペード7→ハート6→。の並びがあります。2か所の並びからハート6は「ん」か「う」が有力候補です。「う」だとして、「違うだろう」という並びが成立します。ハート6が「う」、ハート2が「ち」、スペード7が「ろ」です。
とかなんとかやっているうちに芋づる式に解けていきます。と、偉そうなことを言っていますが、解くのにめちゃくちゃ時間がかかりましたけど‥。