いいことは記録を

最近はスマホに症状をまとめてきてくださる患者さんがいらっしゃいます。診る側には参考になり、ありがたいです。何十ページもあると読み切れませんが‥。ちなみに、過去(当院ではない勤務医時代)1人だけ100ページを超える「自分の取扱説明書」を持ってこられた患者さんがいらっしゃったことがあります。その量になるとさすがに困ります。

症状は具合の悪いことです。それはそれとして、症状を治癒方向にもっていくには、つまらないことでもいいので、いい出来事、他人のほめ言葉、達成したことなどをひたすら記録しておくのも大事なことです。こういういいことに限って忘れます。イヤなことは脳が勝手に覚えているので、記録してもしかたないです。記録するのはいいことのほうです。いいことを100個も記録すれば、そうとう効果があります。いいことと言っても、今日はゴミを捨てたとか風呂掃除をしたとか、そんなセコいことで十分です。量の蓄積が大事なのです。