ゲーセン
子どもとゲーセンに行きました。ゲーセンは私が好きな施設の一つですが、そんな時代は過ぎ去った感があります。ゲーセンというのは何のとりえもない学生や、仕事をさぼっているのに不機嫌な社会人とかが、下を向きながら非生産的な遊びに興じるのが正統で、大人数でワイワイやるのは邪道です。しかし、時代は流れ、邪道なゲーセンしか存在しなくなりました。おいてあるのもUFOキャッチャーばかりです。100円玉が吸い込まれるように消滅していきます。子どもはなんで取れないんだとキレるし、いいことありません。こうなったらおじさん必殺の技、とれるまでやる作戦の発動です。少しずつ手前側に落としていけば、いつかはとれます。くだらない猫の人形に数千円つぎ込んでやっとゲットし、子どもは喜んでいましたが、親はへとへとだし、自分が愛する空間がこんな体たらくになってしまった時の流れに、残酷さを感じるのでした。


