平成元年に読んだ本

平成元年ごろ読んだ本で確実に記憶に残っているのは
岸田秀「ものぐさ精神分析」(人生はすべて幻想である というようなことが書いてある)
ショーペンハウアー「自殺について」(人生は生きるに値しない というような虚無感でいっぱいです)
太宰治「人間失格」(この作品以外にも、とにかく自分中毒なことばかり書いてあります)
ドストエフスキー「地下室の手記」(自意識過剰の主人公が暗~い虚無感に浸りまくります。読んでいて具合が悪くなる本です)
などでしょうか。今にして思うと、これらの本はそれなりに「正しい」ことが書いてあります。人生は苦痛の連続とか幻想とか、生きる価値がないといえば、それはそうかもしれません。しかし、そんなことを言っても何にもなりはしません。相変わらずろくでもない現実を生きなければならないのは一緒です。だとすれば、こういう本は読むだけやる気をそぎ、損です。