鮨屋十年理論
鮨屋は十年修業しないと鮨を握らせてもらえない。そんな修業はただの苦行で意味がない。ホリエモンがそう言ってずいぶんネットで話題になりました。医者は鮨屋でないですし(銀座でやろうが沖ノ鳥島でやろうが保険診療だと同じ料金です)、医者になって十年以上たっていますが、どちらかというとホリエモンに賛成ですね。一刻も早くカウンターに立ち、患者さんを何人診たかが勝負です。下積みで雑用だけやってもしかたがないですし、勉強だけしててもしかたがないです。いくら論文を読んでも、患者さんは論文やガイドライン通りに動きません。専門を突き詰めても、開業医は専門外の患者さんがたくさん来るので、あんまり意味がないです。少なくとも私は、ある程度何でも診るスタンスで行きたいと考えています。