診療報酬改定
医者を受診した場合のお値段は、同じ医療行為をしていれば、1年目研修医だろうが、勤続35年の教授クラスだろうが、同じお値段です。そのように国が決めています。同様に、銀座でやっても沖ノ鳥島でやっても同じ値段です。鮨屋とか美容整形だったら、銀座のたっかい不動産代をお会計に上乗せできますが、普通の医者の料金は全国一律です。その一律の値段が診療報酬といって、国が2年に一度決めています。来年変えるにあたり、国は「クリニックが儲けすぎている。大幅に下げるべきである」との方向性を持ち出しました。今の再診料は730円で、牛丼クラスの値段ですが、それでも儲けすぎとのことです。開業すると勤務医時代の労働量は3倍、ストレスは5倍ぐらいになると思います。その割にはたいして儲かるものでもないというのが私の実感です。さらに診療報酬が下がるとなると、ここまで働いて何なんだよという気にはなります。まあ、国が決めることなんで、与えられたルールの中で最善を尽くすだけです。というか、宮城県の精神科医療に少しでも貢献したいというだけです。