診療報酬改定の議論
先日、「有識者」委員会が、診療所は病院に比べ儲かっているから、また診療報酬を「適正化」と称して下げる方向に話を持って行ったようです。この「有識者」ですが、郵便局組織をつぶした人とか、化学会社を左前にした人など、洋々たる人材から構成されています。何をどう見たら儲かってるといわれるのかわかりませんが、開業して8年目の経験としていえるのは「儲からない」ということです。正確に言うと、勤務医時代の3倍ぐらいの労働量に加え、自分で借金をしてリスクを負う割には、それに見合うものはありません。好きじゃないとできない、地元の釣具店とか駄菓子屋のような商売です。今の医学部生とかで開業するかどうか迷っているような人は、やめておいたほうがいいと思います。今後もどんどん診療報酬が「適正化」されるでしょう。とてもやっていけないです。現在の「有識者」の方々は、地域医療を破壊してから自分たちだけ退職金を得るんでしょうが、結局そのつけは国民に回ってきます。受診するのも全部数か月待ちだったり、100キロ離れたところまでいかないと無理というような時代がやってくるような気がします。


