閉鎖病棟
精神科の病棟は鍵のかかった閉鎖病棟と、かかってない解放病棟があります。閉鎖病棟のほうが重症の人が入院しているイメージです。中には年単位で入院している人もいます。病棟生活は変化に乏しいので、行事がけっこうあります。春はお花見。夏は盆踊り。冬はクリスマス会。当然下っ端の医者が行事に駆り出されます。私も下っ端時代いろいろやりました。当時大学病院は1階が閉鎖病棟、2階が解放病棟という構造になっておりました。で、レクリエーション行事中、2階の解放病棟の患者さんに「1階(閉鎖病棟)の方ですか?」と聞かれました。患者さんより患者らしく見えたようで、精神科医としてはなかなか素質があるかもしれないですね。「いや、スタッフなんですよ~」と答えておきました。