怖いものへの対処
子供のころ怖かったものがいろいろあるかと思います。自転車が怖い。プールが怖い。お化けが怖い。
これが、大人になっても続いてしまう場合があります。不潔が怖く、過剰に手を洗ってしまうなどの強迫行動があれば、強迫性障害。他人が怖く、社交を避けるようになれば社会不安障害などなど、場面によっていろいろ姿を変えます。
これらの「怖さ」に対しては、、もちろん薬で恐怖感を和らげるのも一つの方策です。しかし、それだけでうまくいくかというとそうでもない。人間は怖いものを怖がり、避けようとするほどますます怖くなってしまいます。自転車が怖くなくなったのは、乗っているうちに、転びもしないし乗りこなせることを体で分かったからです。なんの恐怖でも同じメカニズムです。怖いものは避けるとかえって怖くなる。だとすれば、少しずつ怖いものにチャレンジして、怖いものの正体は、どうってことはないことを体に覚えさせるのが、大事なプロセスになります。