おじさん
若いころに比べると体力がなくなり、すっかりおじさんです。
だいたい、若い人はけしからんと思いだしたらおじさんです。若い人は未熟で生意気だなどと思う。自分もそうだったことは忘れているわけです。
一方、おじさんは自分より上の世代もけしからんと思っています。えらい人が多いからです。能がないのに威張りやがって、覚えていやがれ、倍返しだ!などと思ってもいます。つまり、若いとかえらいとか、自分にないものを許容できない。これがおじさんの本質の一つといえるかもしれません。
一方、おじさんは「昔はよかった」という話が大好きです。昔がいいわけありません。今のほうが生活環境が進歩して便利ですし、いい世の中に決まっています。
ではなぜおじさんは他人を罵倒し、懐古趣味に走るのか。おじさんはさびしいからです。弱く儚いおじさん。
ただ、そんなおじさんたちは、最前線で静かに世の中を回しています。今日もおじさんたちは黙って頑張ります。