強迫性障害
精神科の中の厄介な病気の一つが強迫性障害です。
不潔恐怖で一日中手を洗ったり、強迫観念から物事を順番通りにやらないと気がすまなくなって何度もやり直したり、意味に乏しい儀式的行為を何回もしたり、前を走る車のナンバーが縁起の悪い数字だと異常に気になったりします。生活の質をかなり下げる病気です。
強迫性障害には治療薬としては抗うつ薬(SSRI)が有効です。それに加えて患者さんの治るための練習も必要になります。何か強迫観念があったとして、それの言っていることは全く嘘であると認識するのが第一歩です。本当だと思うから引きずられてしまう。嘘だ嘘だと強迫観念を否定する。そこから突破口を開いていきましょう。