後講釈は誰でもできる
だいたい、物事がうまくいっているときは理由なんか考えていません。いま調子いいな、うまくいってるなで終わりです。それに対して、歯車が狂いだすと、とたんに理由を考え出すことがあります。自分が悪いのか、社会が悪いのか、親が悪いのか、上司が悪いのか‥理由は無数に考えられます。
しかし、これは地獄のかまどに自ら飛び込んでいるようなものです。人間は理由をつけると安心するので、変な理由でもないよりマシということになります。その結果、変な理論でも正しくなってしまいます。後講釈は誰でもできるので、うまくいかなかったことはいかようにも理由づけられます。全部自分が悪い。全部親が悪い。あいつが悪い。そう考えるのも一つの策かもしれませんが、現実は何も変わりません。今回は運がなかったと片付け、さっさと次へ行くのが得策です。