マイナス思考のやめ方
人生、いいこともあればイヤなこともあります。イヤなことが起こればマイナス思考になります。精神科や心療内科に来られるような方は、特に何もなくてもマイナス思考が強く、落ち込みや不安を加速させがちです。
マイナス思考でいて得をすることはあまりありません。余計な不調を呼ぶだけです。したがって、精神科医は患者さんのマイナス思考を少しでもプラス方向にもっていくように、日々腐心しています。
どうやればマイナス思考から脱出できるのか。マイナス思考のおかしいところを探すのが基本です。マイナス思考は、たいてい極端な論理からできあがっていますから、その論理の変なところを探せば、少しずつプラス思考に書き換えていくことができます。
とはいえ、口で言うのは簡単で、実際やるのは難しいです。そこで、マイナス思考は強制的に逆転させるのも一つの策です。「もうおしまいだ」を逆転すれば「すべて順風満帆だ」ということです。もちろん実際には順風満帆ではありませんが、「では、うまくいっているところは何か?」という思考になればしめたものです。
「嫌われたらどうしよう」というのも同様で、「みんなに好かれている」と逆転します。すると、「好いている人もいるだろう」など、なにがしか発想転換の糸口が見つかるものです。
マイナス思考で悩む方は、いったんそれを逆転させてみるのをお勧めします。なにか解決策が見つかるかもしれませんし、少なくともどっぷりマイナス思考に浸ることは少なくなります。