ウサギとカメ
ウサギとカメの話を聞いたことがあると思います。速いウサギは昼寝したり怠けていました。一方のろまのカメがコツコツ歩き続けているうちに、カメが勝った。だからコツコツやるのが尊いとの教訓、説教じみた話です。
でも、この話、私はあまり好きじゃありません。そもそもウサギとカメのような、能力が全然違うどうしで競争したってしかたがないからです。それよりは、自分の中のウサギ的な部分で勝負したほうが有利です。カメ的な努力に自信がある人はあまりいません。
なお、昼寝しているうちにウサギがカメより1km後方にいたとします。寝ていたウサギはあわてて走り、もともとカメがいた1km先の地点まで来ました。しかし、カメは少しではありますが、その前方に進んでいます。ウサギはさらに走りますが、カメが進み続ける以上、カメがもともといた地点にウサギがたどりついたとき、カメはわずかながらその前にいます。これを繰り返すとウサギはカメに永久に追いつけないことになります。
もちろんこの論理には穴がありますが、それを考えてみるのもコロナ騒ぎの暇つぶしに一興でしょう。